シュミット氏の作品は「クラリネットと吹奏楽のための協奏曲」
など含め、広範囲に渡っている。
伝統的な3楽章形式(急-緩-急)でまとめられたソナチネは、
1977年に、ジュリアン・スピアー のために書かれた作品である。
この作品は、特に低音域においてコントラバスクラリネットの特性
- 深い響きや躍動感、ユーモラスな響き、パワフルな音色 -
が見事に演出されている。
第一楽章(二分音符=126)は、軽快なマーチ。
第二楽章(八分音符=69)では、ピアノとコントラバスクラリネット
の低域でのグリッサンドが特徴的。
第三楽章(二分音符=138) はリズミカルで、ジャズの世界への
冒険的な要素を持った作品に仕上がっている。
試聴 - 第三楽章より
CD エボニーフォレストより引用
解説 シャロン・ディビス